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依存愛-彼と過ごした3000日-

第5章 対峙


やっぱり、怒ってる。




早足で歩くしーちゃんに引っ張られて、足がもう限界。

引っ張られた腕が痛い。




「しーちゃん、ごめんなさい」




思わず思いきりそう叫ぶと、急にしーちゃんの歩みが止まって。

バランスを崩した足元は、そのまま地面へと投げ出された。




「なんで?」



助け起こしてくれるわけでもなく。

転んだ私の視線に合わせたしーちゃんが、私をのぞきこむ。



「なんで、あやまるの?」




「…………………え」




「なんで、花があやまるの?」




「だ、ってしーちゃん、怒ってる………」




「怒ってるよ」




そう言うしーちゃんの声は、さっきの低い声じゃなくて、優しい、声。



「俺以外の男に、簡単に触れさせてんじゃねーよ」






え……………………?







右腕を捕まれて、勢いよく引っ張り起こされる。






「花に触れていいのは、俺だけ、だろ?」






な、に?




こんな独占欲、今までなかった。




私に彼氏ができても、私が誰と遊んでも、無関心、だったよね?




なん、で?




「返事は?花」



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