第4章 再会
ずるいのは、しーちゃんじゃない。
悪いのは、しーちゃんじゃない。
中途半端なところから動けずにいる、私。
しーちゃんを忘れられるわけないのに、優生の優しさに甘えた私。
ひとりじゃ生きていけない、弱い私。
そんなずるくて弱い私を受け入れてくれる。
しーちゃんだけが、ほんとの花を許してくれる。
しーちゃんだけが、私の罪を、一緒に背負ってくれるの。
「……………寂しかった」
私のずるさも弱さも。
罪も。
全部受け止めてくれる。
最低なもの同志、慰めあっても、いいかな?
「しーちゃんがいなくて、寂しかったよ」
「俺も」