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依存愛-彼と過ごした3000日-

第1章 夜暁


「修で、いいよ」






飲み会から1ヶ月。


澪たちが付き合いだして。
自然と、4人で遊ぶことが増えてって。



夜ご飯を食べたあとは、別行動になることが多くなった。



「花ちゃんは、彼氏いないの?」

「それ、今聞く?」

「だね、ごめん」

「じゃ、修くんは彼女いないの?」

「『それ、今聞く?』」



ふたりでいるのがすごくすごく楽しかった。


真っ暗な中、夜景をみたり。
山道迷ったこともあったよね。
知らない車のあと追いかけて、遠くまで走ったことも。


なんでもない会話しながら。

どーでもいいことで笑ったり。
どーでもいい話したり。


夢のような時間だったよ。








「手、繋いでいい?」


「え?」


返事をする前に、修くんの左手が、花の右手に絡まってきて。


自分でも、一気に体温が上昇したの、わかる。



「花」



「え」



急に呼ばれた聞き慣れない名前に、頭の思考回路が一瞬遅れた。



まだ、意識は繋がれた右手に集中してる。




車のフロントガラス越しに、目下に広がる夜景をとらえてたはずの視界が、急に暗くなった。


……………のを、理解する前に。




唇に、柔らかいものが、軽く触れた。








え?




え?



あれ?



今の、なに?





「俺たちも、付き合っちゃう?」




容量オーバー。















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