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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第5章 6月


「わかったわかった、翻訳版な」
「やった」

私の髪をすく彼の手が心地よくて眠くなってしまう。また欠伸が出そうになりながら、新ちゃんの肩に顔を埋める。

「安室さんに無事渡せたか?」
「…なんだ、知ってたの」
「オメーが加賀美輝明の事後処理を頼んだのが安室さんなんだろ?だから、今日はそのお礼に安室さんから頼まれた情報でも渡してたんじゃねぇのか?」
「さすが、新ちゃん大正解」
「…1人で情報収集とはオメーもなかなかの探偵だな」

顔を上げた私の頬を撫でる新ちゃんがニィッと笑った。私は、嬉しくて満足気な顔で彼に抱きつく。

「新ちゃんの相方だからね」
「だな」
「そーだ、来週大丈夫そう?」
「あぁ、前乗り出来そうだ」
「じゃあ観光できるね」

来週、快斗の京都公演千秋楽前日に京都に行き2泊3日するつもりだ。1日目は新ちゃんの予定が大丈夫そうだから2人で観光し、2日目は快斗の公演、3日目は快斗と合流次第帰宅という予定でホテルも押さえてある。

「2人ともー、飯出来たぞー」
「はーい」
「どーも」

快斗に呼ばれて、キッチンの方へ行く。今日のメニューは鶏肉の香草焼き、サラダ、コーンスープ、キノコのバター焼きだ。
とても、いい匂いで食欲がそそられる。いただきますと合掌し、まずスープを1口。コーンの甘みがあってとても美味しい。

「美味しい〜」
「だろ?明日から俺は京都だから新一と桃で頑張れよ」
「快斗がいないからサのつくアレ食べれるね」
「だな、とりあえず寿司食うか」
「いいね!」
「オメーら……」

快斗が苦笑いを浮かべて私達を見つめる。この時間が好き。何ものにも変え難いもので私は2人が大好きだから新ちゃんがほかの女の子を見ると少しだけほんと少しだけ…嫉妬してしまうの。
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