【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第4章 5月
リップ音が何度か鳴り、「飯作るか」という快斗の声に頷いて立ち上がりキッチンに向かう。
冷蔵庫から具材を出し野菜を洗っていると快斗が思い出したように言った。
「桃今スキンケアなに使ってる?」
「化粧水と乳液はHAKUだけど、週1のメンテナンス日はリランのパックとフェイストリートメント、ミスト、角質ケアクリームかな。洗顔もリランの石鹸」
「どうりで卵肌なわけだ」
「ふふん、ボディケアだって手は抜かないよ」
「俺、スキンケア変えようと思ってんたけどなかなかなぁ…」
「リランメンズもあるから今度一緒に行く?」
「お願いします…」
野菜を切りながらそんな会話をして、さすがは人前に出るマジシャンだと思った。
快斗は、男性にしては綺麗な手足をしてるしファッションセンスもなかなかだが快斗からしたらまだまだなのだろう。新ちゃんも綺麗な顔をしているんだから興味を持って欲しい。
「快斗がオススメしてくれたコスメ凄く良かったし、そのお礼だと思って」
「あぁ、あのファンデーション良かっただろ?」
「うん、伸びも良かったし崩れないし。さすがは、元怪盗キッド…変装の達人だっただけあるね」
「まぁな」
いたずらっ子のような笑みを浮かべて快斗は鍋に水を張った。私は、思わずクスリと笑って次は、人参を切っていく。
「じゃあ、今度のデートはショッピングだ」
「あぁ、気になってたアイスのお店にも行ってみようぜ」
「賛成、楽しみ」
談笑しながら2人で料理をしていると、あっという間に料理は出来て今日は2人で手を合わせ新ちゃんの分のオムライスはラップをかけて冷蔵庫に入れて置いた。2人で食べたオムライスは、なんだか少し特別な味がした。