【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第4章 5月
【FBIからの依頼】※R-18あり(黒羽快斗)
工藤邸の客間、私は淹れたてのコーヒーを2つローテーブルに置くと客人に挨拶をした。
「お久しぶりです、赤井さん」
「久しぶりだな、アモ」
「それで、赤井さん話ってなんですか」
新ちゃんが切り出すと赤井さんは、茶色の封筒を差し出してきた。
「組織の幹部らしき男が見つかってね。ボウヤとアモで身辺調査をして欲しい。接触はする必要はない」
「なるほど、けど僕らよりFBIがやった方がはやいのでは?」
「俺達は訳あって今公安との案件があって手が回らないんだ。調べものはそちらの鳥とアモが大得意だろ?」
「……わかりました。後日、また連絡します」
「良い連絡を待っているよ」
その後、軽く談笑をして赤井さんは帰っていき新ちゃんも今から警視庁の方に出向くと、赤井さんから貰った封筒を抱えて行ってしまった。あれは、深夜まで帰ってこないな。
リビングに行くと快斗がトランプを操っていて、1人で戻ってきた私を見て笑った。
「今日は、2人で飯だな」
「うん」
「外に食べに行くか?」
「快斗のご飯がいいー。あと、一緒にお風呂入ろー」
「じゃあ、今日はオムライスとサラダとスープだな」
両手を広げた快斗の膝の上に向かい合うようにして乗ると、快斗はスリスリと私にすり寄る。スラッとしていて細身だがこうしているとやはり体格差があって、私は快斗にされるがままになる。肩幅も腕の太さも全然違う。
「んー、桃可愛い」
「もう、口癖だね」
「そういや、インナーの色ユニコーンにしたんだっけな。似合ってる」
私の髪を耳にかけて、快斗はふわりと笑った。インナーの色をユニコーンカラーに変え快斗は珍しい色に首を傾げる。
「オメーは、どんな色も似合うな」
「次は髪全体青にしようかな」
「強そうだな」
「自由に染められるうちに染めとこうと思って」
「最近は、ピアスも大きめだな」
「おしゃれは女の武装だからね」
そう笑って、頬を撫でる快斗の手に擦り寄ると自然と唇が重なった。