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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第4章 5月


動くと水音がお風呂場に響く。ポタリと髪から水滴が落ちて湯船に波紋が浮かぶ。桃を膝の上に座らせて後ろから抱きしめている快斗は、息を吐くと桃の頭に顎を置いた。

「相変わらず良いおっぱいしてんなー」

彼女の胸を下からすくうように持ち上げてやわやわと揉む彼に桃は息を吐く。快斗の大きな手はおさまりきらない胸の感触を楽しんでいる。

「ねぇ、快斗」
「んー?」

だんだんとその手の動きにいやらしさが増してきて、桃は制止の意を込めて快斗の名を呼んだが手は止まらない。だんだんと両手が胸の頂へと近づき…桃色のそれを軽く摘む。

「あっ…かいとっ!」

いたずらっ子な手を掴んだ、彼女が首だけ振り返って快斗を睨んだがすぐに表情は一変。情欲をたたえた瞳は、目の前の女を喰らう獣そのものでゾクリと桃の背を何かが駆け巡った。

「なぁ?ダメ?」
「こ、ここっ…お風呂」
「俺最近桃とえっち出来てないじゃん?」
「っ…」

するりと快斗の手が彼女の腰を撫でた。

「桃が足りないよ」

甘える子犬のような声で囁かれて大人の男の色気と甘えるような声、自分を求める手によって桃はクラリと目眩のようなものを感じてギュッと目を閉じてため息を吐き出した。ゆっくりと目を開くとアンバーブラウンの瞳に色が乗り彼女は、体を横向きにする。

「…いいよ」
「…じゃあ、遠慮なく。こっち向いて」

言われた通り体を快斗へ向け、彼の足に跨る。桃は快斗の首に腕を回して軽く口を開く。ゴクリと唾を飲み込んだ快斗がその唇に吸い付いた。まるで食べているかのようなのに甘くて優しく、桃の柔らかい唇に吸い付いてから快斗はリップ音を鳴らして1度離れる。

「キス好きだな」
「女は、心の繋がりを重要視するからね。快斗のキスは優しくて好き」
「新一は激しいの?」
「んー、そうね。でも、私の事が大好きって目で訴えてくるから可愛いくて好き」
「ははっ、どっちも好きか」
「私は快斗と新ちゃんがくれるものだったらなんだって嬉しいよ。愛情も欲望もなんだって」

桃は、クスリと笑って快斗の頬を撫で今度は自分から彼に口付けた。
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