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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第1章 プロローグ


「……こんなとこでイケナイ人」
「き、君があまりにも魅力的だから」

スッ…と、神澤の尻ポケットからスマホを取り出し、後ろを通った新一へと手渡す。
新一は、それを受け取るとまるで自分のスマホのように堂々と操作し始めた。
神澤は、スマホを抜かれた事に気づかず桃の細い腰を撫でた。

「君、悪い子じゃないか。こんなおじさんをからかって…さては男慣れしているな?」
「まぁ、酷い。私は…誰にでも触らせるわけじゃないわ。神澤さんって、思っていたよりも意地悪なんですね」

新一は、そんな会話を聞きながらスマホを操作しSDカードをさして、少しずつ2人に近寄る。

「この後、時間はあるかい?」
「あったら…なんです?」
「2人で上のバーで飲もうじゃないか」
「……飲むだけ?」

SDカードの読み込みが完了して、スマホを元の状態に戻すと新一は桃を見た。目が合うと桃は、神澤の胸に手を当てる。

「女に言わせる気?」
「も、もちろん…部屋に…」
「ふふっ…12時に25階の2540室に来て、待ってるわ」

囁くようにそう言って新一から受け取ったスマホを尻のポケットに戻し、カードキーを神澤の胸ポケットに閉まった。
神澤は、鼻の下を伸ばし下品な笑みを浮かべる。

「良くしてあげるよ」
「まぁ、楽しみ。それでは、また後で」

ニコリと綺麗な笑顔を浮かべて去っていく彼女の後ろ姿を見て神澤は、歓喜に震える。
新一は、ほぅ…と安堵の息を吐いてその場を離れた。
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