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【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】

第3章 4月


【突然の訪問者】

土曜日午後12時。
桃は、あくびをしながら階段を降りてきて、俺と新一がいるダイニングにやってきた。休日は基本昼まで寝るタイプの桃は朝に起こしても起きない事はもう分かっているため俺と新一はそっとしている。

「おそよー新ちゃん、快斗」
「おそよう」
「おそよう桃、よく寝た?」
「うん…寝た」

昼食の準備を中断して両手を広げると桃は笑顔で俺の腕の中に飛び込む。額にキスをすると、満足気に笑って顔を上げた桃に今度は唇にキスをする。

「今日も可愛いね」
「ありがとう、快斗も相変わらずのイケメンっぷりだね」
「オメー、またその格好…」

椅子に座って、新聞を読みながらコーヒーを飲んでいた新一は桃の格好を見てため息を吐く。
桃は、下着に俺のTシャツを着ていて大きいせいか肩からブラの紐が見ていて、素足がシャツの裾から伸びていた。うーん、昼間から煽ってくるな。

「また、俺のタンスから引っ張り出してきたの?」
「うん、やっぱりメンズは楽チンだね」
「下を履け!」
「新ちゃんと快斗しかいないんだからいいじゃん。ね?」

新一の首元に抱きついて微笑む桃に新一は、今度は深くため息を吐くと「絶対に他の奴の前ではやるなよ」と、言って桃の頭をポンと撫でる。
やっぱり、新一は桃に甘いなと苦笑していると彼女は新一の頬にキスをする。

「もちろん、新ちゃん好き!」

ギュッと、抱きついたあと「あ、部屋にスマホ忘れてた!取ってくる!」と、桃は寝室へと駆けていく。

「今日は黒か」
「新一なんやかんや言いつつちゃんと見てんのな」
「当たり前だ、しかもレース…」
「まじか」
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