【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第3章 4月
「工藤くん、ありがとう。おかげで解決したよ」
「いえ、今後もよろしくお願いします」
事件解決後、警察署まで行って念の為事情聴取なども行われたあと解放されたのは夜の6時だった。
警察署の外に出るとだいぶ暗くなっていて、佐藤さんは私に向かって申し訳なさそうに眉を寄せる。
「ごめんなさい、デート中だったのに…」
「えぇ!?」
「本当かね!」
高木さんと目暮警部は私と新ちゃんを見て驚き、目暮警部は引き止めて申し訳ない!と新ちゃんと私に謝る。
「いえいえ!仕方がないですよ。警部さん達もお疲れ様です」
新ちゃんと共に頭を下げて、車に乗り警察署を去って行く。私は助手席に座る新ちゃんは疲れているだろうし、映画はまた今度だなと笑って彼に声をかけた。
「お疲れ、今日ご飯何にしよっか…あ、スーパー寄らないと」
「あのな桃…オメーさえ良ければ晩御飯の時間遅くなるけど、映画観に行かねぇか?」
「え、でも…」
「見たかったんだろ?」
チラリと横を見れば、新ちゃんは優しく微笑んでいて私は頷いたあと映画館へと車を進ませた。
「晩御飯は何食べたい?」
「快斗いねぇし、魚だな」
「賛成!焼きサバ食べようよ」
「ぽん酢残り少なかったぞ」
「まじか、おろしポン酢出来ないじゃん。よし、映画見たらスーパーにダッシュだね」
2人で今夜の晩御飯の計画を立て、明日快斗にバレないようにしないとねと2人で笑いあった。