【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第3章 4月
私は、今とてつもない勢いで視力が下がっている気がする。隣には絶世の美女に目の前にはとんでもねぇイケメンが2人。目が潰れそう。
「ん?見ない子と一緒にいるのな」
「あー、この子新入生。道に迷ったみたいでね、未来ちゃんって言うんだよ」
「よろしくね、未来ちゃん。俺、黒羽快斗」
「俺は工藤新一、よろしくな」
「よ、よろしくお願いします…」
叫び出さなかった私を褒めて欲しい。
桃さん凄すぎないか?普通に会話出来てるし。
とても、仲が良さそう。
「この子法学部なんだって、新ちゃんの後輩だから紹介してあげようと思って」
「なるほどな」
「てか、早く講堂に案内してやんねぇと未来ちゃん遅刻すんぞ」
「あ、ヤバッ!未来ちゃん、こっち!もうすぐだよ」
「は、はい」
早足で講堂まで着くと私は、桃さんに頭を下げる。
「ありがとうございました」
「どういたしまして、また会ったらお茶しようね」
「は、はい!」
手を振って桃さんは颯爽と去っていく。
もう一度、頭を下げて講堂に入り入学式が終わって、法学部の先輩に法学部の生徒は学内を案内してもらっていた。しかし、なぜだか先程からじーっと隣の子が私を見ていた。
な、なんなんだ?顔になんかついてる??
「ねぇ」
「は、はい」
「あなた、さっき黒羽快斗と話してたよね?知り合い?」
いやああああ!!さっそく目付けられた!
「あ、あれは…道に迷ってて…その…天羽さんって人に道案内して貰ってたら挨拶する事に…」
「それ本当!?」
「はいぃぃ!」
なぜか前の人まで反応してきた。やっぱり、目立ってたかぁ。
「ど、どんな感じだった?」
「す、凄くかっこよかったでふ」
「やっぱり、イケメンっていい匂いする?」
「めちゃくちゃいい匂いでした」
「私、深野ありさよろしくね」
「うち、三河留依」
なぜか、友達が出来た。
「ねぇ、あれって工藤新一じゃない!?」
新入生の1人が反応して、法学部の新入生達は一斉にそちらを見ると工藤新一と彼と手を繋いで歩いている桃さんの姿が。
私達が衝撃を受けていると案内していた先輩が笑って言った。
「お前ら覚えとけよー。工藤にはあの通りベタ惚れしてる超美人の恋人いるから」
何人かの女子の叫び声が響いた。