【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第3章 4月
「道に迷ったの?」
こ、この人!ミス東都大の人だ!!
写真で見るより実物は、キラキラと光が見えた。
オレンジのレースプルオーバーにデニムのストレートなワイドパンツ、Vカットのヒールサンダルは黒で同色のサイドがレースアップされたバッグを右肩にかけていた。さすが、美人としか言えない着こなし。足なげぇ、細い。肌が白くて綺麗。うわぁ、ネイルまでしてる…私とは住む世界が違う。
「?…具合悪いの?」
「あ、いえ……あの…はい、講堂に行きたいんですけど…」
「わかった、案内するね。私、理学部2年の天羽桃って言うのよろしくね」
「よ、よろしくお願いします」
笑顔が眩しい。というか、この人こんな高嶺の花のような見た目しておきながら話し方といい表情といいふわふわ感が凄いぞ。癒し系か?てか、顔ちっさ!目大きいし、まつ毛長いし、唇もぷるっしててお姫様か?おっぱいも大きいぞ、これ絶対DかEはあるぞ。やばい、めっちゃいい匂いする。てか、隣歩くと結構背高めだな。てか、隣歩かれると私ただの引き立て役!!
「あなたは、なんて言うの?」
「えっと……鈴木未来っていいます」
「じゃあ、未来ちゃんだね」
コミュ力高いなこの人。
「学部はどこ?」
「ほ、法学部です」
「法学部か…ってことは、新ちゃんと同じだね。あ、新ちゃんって言うのは工藤新一くんっていう人の事なんだけど…知ってる?有名な探偵さんなんだよー」
「はい…存じ上げております」
新ちゃんって随分親しげだなこの人。あれか?工藤新一の恋人の座を狙ってる系女子の1人か?でも、これだけ美人だったら良いかもしれない。
それにお互いミスターとミスなのだ、交流があってもおかしくは無い。
「あ、噂をすれば。新ちゃーん!快斗ー!」
桃さんは、笑顔で手振った。その先には、工藤新一と黒羽快斗。彼女に気付いた黒羽快斗が片手を上げ、工藤新一を連れてこちらへ歩み寄ってくる。
え?待って、嘘でしょ。
思わずピシッと固まる。周りの視線が痛い。