【コナン・まじ快】薔薇を食べる【工藤新一・黒羽快斗】
第3章 4月
【入学式】
東都大学。日本中の頭の良い学生が集まる大学。
私は、正門の前で感激に震えていた。
弁護士になりたくて、ここの法学部に入る為に必死に高校1年の頃から必死に勉強し、1年浪人して今日入学式だ。
とても、感慨深い。
そして、去年東都大学新年度パンフレットを貰った時に知った事実。なんと、表紙が超有名人!名探偵工藤新一とマジシャンの黒羽快斗、そして超絶美人が白衣を着て微笑んでいた。
あの表紙を見た時は、あまりの顔面偏差値の高さに何かの映画のポスターかとおもった。あとから聞いた話…工藤新一はミスター東都大、超絶美人はミス東都大。黒羽快斗は新入生トップな上、有名人だからだろう。しかも、パンフはネットで転売までされていた。
そして、私は工藤新一の大ファンだ。そりゃもう更に頑張った。おかげで合格し、しかも新様と同じ法学部。遠目から眺め放題。
いざ!と戦いに赴くような勢いで門を潜る。
しかし、東都大学はとても広い。講堂の場所が分からなくてうろうろしてしまった。高校のように新入生がわかりやすくは無いので、ついて行こうにも無理がある。どうしよう、どうしようと大学内の地図を見ていた。
自分にもっと、コミュ力が欲しかった。
所詮、陰キャラな為聞きたくても誰かに道を聞けないでいた。このままでは遅刻だ。
「君、新入生?どうかしたの?」
綺麗な声が聞こえて顔を上げると、とんでもない美人が立っていた。
彼女は、私を見て眉を八の字にし首を傾げていた。