第2章 瀬見英太~年上彼女~
「動き止まってるよ?」
後頭部を撫でていた手はいつの間にか俺の唇をなぞっていた。余裕を取り戻した表情をもう1度崩してやりたい。
彼女の親指を口に含み指で桜色の突起を撫でた。下腹部に目をやると、白いシーツの上に彼女の素直な欲望が跡を残していた。
長い脚を持ち上げ開かすと驚きと恥じらいの声を上げた。
「余裕の表情は演技?」
意地悪に笑う俺を見て、大きな目にうっすらと膜が張る。
こぼれ落ちる所を舌先で掬いとった。
僅かな量だが甘い味がした。開く唇に再び舌をねじ込み奥まで蹂躙すれば、微かに感じるタバコの味。
"元彼がね、吸ってたの"
今まで何とも思っていなかったそのフレーズを思い出して苛立ちを覚えた。
「タバコ、やめろよもう」
いきなり何を?とでも言いたそうな顔を前に言う。
「止めないならお仕置きだな?」
無理やり脚をこじ開け抵抗する間もなく、溢れる液を舐めとった。
涙以上に甘い味を覚えて、膨らんだ突起から花弁まで存分に口に含む。
「お願い!止めて!汚いからっ!」
「俺は好き」
欲望の味は俺の体内に入って下腹部へと直に伝わった。
強く握るシーツがベッドから剥がされる。
「俺の名前、呼んでよ。じゃないと入れねぇ」
"彼女がよがる時に俺の名前呼ぶのが好きなんだよね"
クラスメイトとの会話で出る話。
そう言えばsexの途中で俺の名が呼ばれた事はなかった。
何度でも呼ばせてやる!
そんな思いで出した言葉も彼女にとっては意地悪に聞こえたのか、泣き出した。
「瑛太君ごめん...いつまでも引きずっててごめん」
形のいい眉を下げて謝る彼女に、今度は愛情を詰めたキスを降らせた。