第2章 瀬見英太~年上彼女~
「俺しか考えられないようにしてやるよ」
「うん...」
「じゃどうすればいいか分かるよな?」
ゆっくりと脚に手を這わせれば、手の動きに従いゆっくりと脚は広がっていく。
限界を超えた熱に薄い膜を被せようとすると、長い指がそれを防いだ。
「いいから...」
笑う彼女の顔を両手で包む。
「着けるのが俺にとっての愛情だから」
普通の男だと喜んで外すかもしれないけれど...
そこは欲望に負けたくはなかった。
指で慣らす必要もないくらい、湿ったソコは俺を優しく包み込んだ。
角度を変えて彼女の中を隅々まで味わえば何度も響く俺の名前。
「瑛太、瑛太、もう無理だからっ!」
「無理って言いながらも必死に俺の咥えてるけど?」
「あんっ...!」
まだ開拓していない箇所がありそうで、一旦入口まで戻しては奥を一気に穿つ。
叫び声と共に跳ねる身体に
「ここ好きなんだ?」
俺だけの場所を見つけたようで嬉しくなる。
強く頷き俺を力任せに抱き寄せる姿に愛おしさが溢れる。
脳内から"早く楽になっちまえ"と信号が送られ、解き放つ前に彼女の首筋に数日では消えないような痕を付けた。
もう俺のものだろ?
脳内の言葉を合図に激しく腰を打ち付けて何もかも手放した後、彼女に覆いかぶさった。微睡みの中で優しく撫でる手、耳元で囁かれる「好きだよ」のシンプルな言葉に安心しきって眠りに落ちた。
目を覚ますと、いないと思っていた彼女が横にいる。
「仕事は?」
「今日は休み」
自然に口付けを交わす。
タバコの味ではなく彼女自身の味がした。
「タバコ、終わった後に吸ってないんだ?」
「やめるの」
拗ねたように笑う彼女、タバコの代わりに膨らんだ熱を握らせた。
「俺、舐めるの好きだけど...舐められるのってどんな気持ち?」
「癖になるよ?」
口元を緩ませた彼女は俺を包む毛布の中に潜った。
ー終わりー