第3章 澤村大地~夜のミーティング~
スマホ活用の時代だけれど、最終的にはやっぱり紙だよね...が口癖の彼女は丁寧な字でノートをとる。
「一緒だね」
「何が?」
机に肘をついて眺める俺を見て噴き出した。
「1年目の合宿も、2年目の合宿も今も同じ体勢で私が記録するの見てる」
言われてみればそうだ。昨年まで各学年のリーダーとマネージャーのリーダーもミーティングをしてたっけ。
今年からはなくなったけれど。
「1年目は大地が告白してくれたよね」
「まぁ...な」
よく覚えてる。
彼女が好きで好きで、今しかチャンスはないって思って言ったよな。
あれが合宿初日だったから断られたら俺はどうするつもりだったんだろう?
「西谷や田中のこと言えないな」
思わず苦笑した。
「...あ、こっちの話」
手を仰いで先を促せば
「2年目はキス...したよね」
「そうだ...な」
手を伸ばして触れる髪の毛の柔らかさに安心する。
横目で扉が締まっているのを確認して、彼女の柔らかい唇を軽く奪う。
はにかんだ笑顔で俺の顔を包んで柔らかい数秒のキスを繰り返す彼女。
歯を見せた元気な笑顔も好きだけれど、俺にしか見せないこの顔が1番好きだ。
鼻をくすぐる彼女の香りに誘われて首筋へと唇を移す。
「大地、一応ここ皆いるから」
少し焦る彼女だが、ボタンを開けたポロシャツから胸元がチラついたらもう止まれない。
「じゃ、何でボタン開いてるの?」
2個しか開いていないボタンの3個目、4個目に人差し指を引っ掛け開いていく。
指を差し込めばそこは膨らみの間。柔らかさに俺の指が包まれる。
「武ちゃんが...私達なら大丈夫って...」
「うん。でも俺はその通りですよ~なんて言ってないよな?」
物言いたげな唇を塞ぎ口内に舌を侵入させる。
本当は唇と同じ淡い色の突起も見たいけれど...流石に合宿場だしな...と理性が働いた。
ブラジャーと胸の間に手を入れ込み、段々と固くなる突起を挟み、掌で転がしては同時に逃げようとする彼女を舌を絡ませて逃がさないようにする。