第1章 出会い
次の日から、私は演劇部に通って練習するようになったんだ。
夏海「ごめんね美香、少しの間一緒に帰れないけど...」
美香「全然大丈夫だよ!他の友達と帰るから!夏海は練習頑張って!!」
ほんと、美香は優しいな。有り難い。
私はせっかく寺島さんからお願いされたのだから、精一杯やろうと決めた。
◆
寺島「はい、例の大久保夏海ちゃん。助っ人!ね?かっこいいでしょ!?」
夏海「よ、よろしくお願いします!」
部員「かっこいい!ほんとにかっこいい!」
部員「こりゃ合うよ絶対!」
部員「寺島、よくやった...!」
寺島「いやー恐縮です!」
演劇部ってこんなに明るいんだ。みんな楽しそう...。この人たちと1つの演目を披露するんだ、な、なんか緊張してきた...
寺島「夏海ちゃん?今から力まなくても大丈夫だよ。ほーら、リラックスっ!」
夏海「あっ、す、すいません!」
寺島さんは私の緊張をほぐしてくれた。なんかこの人といると落ち着くな。美香といる時とはまた違った...