第3章 別れ
寺島「───夏海ちゃんも、声優目指してみる?」
夏海「───私が?」
あぁぁぁぁああああああ俺なんてこと言ってんだ!夏海ちゃんの将来は夏海ちゃんが決めるべきだよ俺なんかが口出しできる立場じゃないよぉぉぉぉおおおおおおおお!!!
夏海「私が、声優.....」
寺島「俺、夏海ちゃんなら絶対になれると思うんだ。その、あの...声きれいだなーって思ってたっていうか、夏海ちゃんの声好きっていうか.....」
だからなに言ってんだよ俺えええええええええ!!恥ずかしいじゃん!!すっげー恥ずかしいこと言ってんじゃん!!!
寺島「ごっ、ごめん!!そんな俺が口出しすることじゃないのに、なんか、そのっ...」
夏海「いえっ...あの、嬉しいです...」
なんでこんな時まで天使なの!!夏海ちゃんどんだけ天使なの!!!
寺島「とっ、とりあえずもう一眠りした方がいいよ。お腹もいっぱいになったんだし。」
夏海「あの、さすがにそれは寺島さんに悪いです...」
寺島「いいって!ゆっくり休んで。今日は泊まっていっていいから。」
夏海「えっ、泊まっ...え!?」
夏海ちゃんのお母さんが許可をくれた。っていうか、そうしてくれって。夏海ちゃんのお母さんまで天使だ...神様だ...
夏海ちゃんの体をゆっくりベッドに寝かせ、新たに冷やしたタオルを額に乗せた。
寺島「大丈夫だよ、そばにいるから。ゆっくりお休み。」
お粥も食べたしもう眠かったのかな..?夏海ちゃんはすぐに眠りについた。