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声優目指します~寺島拓篤さんを追いかけて~

第3章 別れ


 
寺島「ハァ...ハァ........」


駅からそんなに遠くなくてよかった...。

俺は夏海ちゃんを自分の部屋に運び、ベッドに寝かせた。


寺島「夏海ちゃん....」


夏海ちゃんの息はまだ荒いまま。こんなになるまで無理して..相当我慢してたんだろうな。


寺島「とっ、とりあえずタオルと氷水と...」







俺は氷水で冷やしたタオルを夏海ちゃんの額に優しく乗せた。

時間的にお腹も減ってくる頃だろうと思って、お粥も作った。あんまり自信ないけど...

家には今誰もいない。両親は仕事、兄貴はもう自立してるし、弟は友達の家にお泊まりだってさ。


寺島「......」


少し落ち着いたかな、荒かった息がそれほどでもなくなった。



────こうして見ると、綺麗な顔してるなー...


寺島「なっ、何考えてんだ俺っ!!!」


こんな時に何てことを...



俺は夏海ちゃんが目覚めるのを静かに待った。
 
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