第3章 別れ
─寺島side─
─────バタン
寺島「えっ、夏海ちゃん...?夏海ちゃん!ねぇ夏海ちゃん!!」
俺の目の前でいきなり夏海ちゃんが倒れた。
俺は動揺した。一体どうすれば...。
寺島「っ!...すごい熱...」
夏海ちゃんの呼吸はとても荒かった。名前をいくら呼んでも応答がない。
寺島「とりあえず、運ばなきゃ...」
駅前からは夏海ちゃんの家より俺の家の方が近い。俺は夏海ちゃんを自分の家に運ぶことにした。
寺島「待っててね、夏海ちゃん。家まですぐだから...」
俺は夏海ちゃんを抱き上げ、家に向かって全力で走った。
───すぐ着くからね、夏海ちゃん。