第10章 デート。
<入野自由side>
あぁ。ほんと今日誘ってみて良かった。
私服もすごく可愛いし、
仕事の時とはやっぱり雰囲気が違って可愛い。
さっき僕にあーんしてもらおうとして騙されてから
まだプンプン怒ってるさくらちゃんを見ていて
すごく幸せな休日だなと思った。
入野「それじゃ、そろそろ行こっか」
主「はいっとりあえず出ましょうか」
僕がお会計を済まそうとすると
さくらちゃんはちゃんと自分のも
出そうとしてきた。
入野「いいから、このくらい奢らせてよ。
僕だって男なんだから」
主「あ、いいんですか?
それじゃ、お言葉に甘えて、、」
それから僕たちはお店を出て、
ショッピングへと向かった。
入野「どうする?どこ行くー?」
主「ん〜、ほんとにわたしの買い物に
ついてきてくれるんですか?」
入野「もちろん!僕も買いたいのあったら
買うからっ」
僕たちはそれから
さくらちゃんの服を見に行ったり
雑貨屋さんに入って買い物を楽しんだ。
こうして見てるとやっぱりふつうの女の子で、
ほんとに可愛い。
外見だけじゃなくて、しぐさとか中身も。
早く僕だけのものにしたい。
そう思った。
色々まわってあたりも少しだけ暗くなってきていた。
入野「いや〜だいぶまわったねー!」
主「すみません、なんか長い時間
付き合わせてしまって、」
入野「いいの!僕がお願いしたんだから!」
今僕たちは大きな川沿いの
歩道を歩いていた。
近くにはベンチもたくさんあって、
カップルや家族が座って話したりしていた。
入野「ちょっとつかれたねっ
そこ、座らない?」
主「はいっ、休憩しましょうか」
さくらちゃんと一緒にベンチに座って
夕日を眺めていた。
主「わたし、ちゃんとマネージャー
やれてますかね?」
いきなりさくらちゃんが
問いかけてきた。
入野「うん!仕事もしやすいし、
特に問題無いと思うよ?」
主「そうですか?それならいいですけど、、。
急にこの仕事就くことになっちゃって、
右も左もわからないまま飛び込んだので、
未だに不安で、、
でも、入野さんにそう言ってもらえるなら、
良かったですっ!」