第10章 デート。
<主side>
入野さんが連れて来てくれたのは
オシャレなカフェだった。
主「へぇ〜入野さんこんなオシャレなとこ
知ってるんですね〜!
さすがですね!」
入野「そう?」
主「はい!わたしこういう雰囲気のお店大好きです!」
入野「それなら良かった!
僕、さくらちゃんとデートする為に
ここ調べたんだもん、
だから、僕も初めて来たんだ」
わたしは嬉しかった。
わざわざその為に調べてくれていたなんて。
主「そうなんですか、、
わざわざありがとうございますっ、」
入野「ううん!気に入ってもらえたみたいで
僕も嬉しい!
何頼むー?」
私たちはそれぞれ入野さんが夏野菜カレー
わたしがクリームパスタを頼んだ。
入野「そう言えば、今日さくらちゃんは
何買いたかったの?」
主「んー、特にこれってのはないんですけど、
新しい服欲しいな〜とか、
なんか雑貨屋さん行きたいな〜とか、
あっ、あとは来週の温泉企画のときに
持っていくものとか買っときたくてっ」
入野「あ〜なるほどね〜」
主「入野さんは、何か買うものあるんですか?」
入野「僕は特にないかなぁ
さくらちゃんと休みの日に一緒に
いたかっただけだから。」
入野さんはそう言いながら
微笑んでいた。
可愛いなぁ。
この人。
ほんと年上なのになぁ。
主「入野さんってやっぱり、
可愛いですよね、笑」
入野「はっ!ちょ、、もう、、
だから可愛いとか僕全然嬉しくないからっ」
そう言って不貞腐れるのも可愛い。
わたしが笑っていると、
ちょうど料理が運ばれて来た。
主「おいしそー!いただきまぁすっ」
わたしの頼んだパスタももちろん美味しかったけど、
入野さんの夏野菜カレーの香りがしてきて
おいしそーだなと思って見ていた。
入野「こっちも食べる?」
主「えっいいんですか?」
なんかカレーを物欲しそうに見ていたのを
見られていたかと思うと恥ずかしい。
入野「いいよっはい、あーんして」
入野さんに口元にスプーンを近づけられ
口を開ける。
入野「うそっ、あーげない!」
よくある騙され方をしてしまった。
主「もう!恥ずかしいじゃないですか!
入野さんの意地悪っ」
入野「ははははっ!!!!
さっきの僕が可愛いなんて言ったのの
お返しだよーっ」
いたずらに入野さんは笑っていた。