第8章 大人の魅力
<主side>
居酒屋へ入ると神谷さんと
マネージャーさんがいた。
主「はじめまして!
先日から入野さんのマネージャー
させていただいてます吉岡と申します。」
わたしは名刺を渡しながら
挨拶をした。
持山「はじめまして!
神谷浩史のマネージャーです。
持山と申します。」
持山さんはさすが神谷さんのマネージャーなだけあり、
お仕事の出来そうな感じの人だった。
入野「さくらちゃん、
奥座っていいよ。」
主「いえいえ、入野さん奥にどうぞ。」
持山「入野さん、優しいんですね〜!」
入野「そうですか?
まぁ、一応女性ですしね」
神谷「とりあえずお酒頼もうか」
一通りの挨拶も済んだところで
飲み会が始まった。
席はわたしの横に入野さん。
そして正面に持山さんだ。
全員ビールを頼み、飲みはじめた。
神谷「そういえば吉岡さんは
お酒強いの?」
主「ん〜、人並みにといったとこですかね」
嘘だ。前の職業柄
お酒はかなり強い。
入野「そうなんだ!
神谷さんはね、めちゃくちゃ弱いんだよ〜」
神谷「自由だって弱いだろ!」
入野「神谷さんよりはいけますよ。笑」
2人ともお酒弱いんだ。
なんか可愛い。
持山「吉岡さん、
マネージャーの仕事はどうですか?」
2人の会話を聞いていたら正面の持山さんに
声をかけられた。
主「まだなったばかりなのでなんとも、、。
なので今日は色々教えてください!」
持山「そうだね〜
なんでも聞いていいよ!」
それからわたしは主に持山さんに
業界の話を聞きながらお酒を飲んでいた。
飲みはじめて1時間たったくらいには、
横の2人は酔いはじめていた。
入野「神谷さんさすがっすね〜
今期も主役の座を独り占めって感じで!」
神谷「ありがたいことにね〜
そろそろ女性にもモテていい頃だと思わない〜?」
入野「神谷さんほんとモテないっすもんね〜」
神谷「うるせえよ、ほら自由グラスあいてんぞ〜」
2人ともそんなに飲んでないのに
結構呂律が回っていない。
主「入野さん、そんなに飲んで大丈夫ですか?」
持山「そうですよ、神谷さんも。
いつも酔っ払うんですからほどほどにしてくださいよ」
入野 神谷「「大丈夫です〜!」」
これは絶対大丈夫じゃない。