第7章 混乱
<主side>
ラジオの収録現場に来たけど、
わたしはなにもなかったようには
出来なかった。
どこかで意識してしまって
入野さんと目が合ったらそらしてしまう。
あぁ、、、このあと
本社寄って大西さんに
仕事どーだったー?なんて聞かれたら
動揺しかしなさそうだ。。。
しかも入野さんだけじゃない。
さっき櫻井さんにも
ほっぺにキスとかされたし。。
櫻井さんとも目が合う。
櫻井さんはわたしと目が合うと
意味深な表情で
ニコりと笑い返してくる。
あぁもうどう対応したらいいんだぁ。。。
そんなことを考えていると、
収録が終わり、
声優のみなさんが出てきた。
福山「さくらちゃ〜ん!!
お疲れ様っ!」
主「あっ福山さんっ、
お疲れ様でした!
トークすごく面白かったですよ!
さすがですね!!」
福山「そぉ〜?
さくらちゃんに言われると嬉しい!!
あ、そうだ、
ねぇ、連絡先教えてくれない?」
主「名刺で良ければ、お渡ししますけど、、」
福山「全然いいよ!あとで連絡するね!
それじゃ、また今度ね〜」
そう言いながら福山さんは
帰っていった。
櫻井「さくらちゃん、お疲れ様」
わたしは少しどきっとした。
主「あ、、櫻井さんもお疲れ様でした、、」
櫻井「ふふっ、じゃ、また今度ね。」
そういうと櫻井さんは
特に何も言うことなく帰っていった。
すると入野さんが近づいてきた。
入野「終わったよ〜」
入野さんは特になんともなかったように
話しかけてくる。
わたしにはそれがとてもありがたかった。
主「あ、お、お疲れ様です!!」
わたしは目を合わせることが出来ず、
答えた。
すると入野さんは少し微笑み
入野「今日はとりあえず終わりだよね?
僕ちょっと寄るとこあるから、
先出るね」
主「あ、そうなんですね。
お疲れ様でした。
明日はわたしが車でご自宅まで迎えに行く予定なので、
またご連絡しますね。」
入野「うん、それじゃ、お疲れ様っ」
そう言い、入野さんは出ていかれた。
なんか、何もなかった風に接されたことが、
少し心がチクっとしたきがした。
わたしはこんなに動揺してるのに、
入野さんは何にもなかったことのよう。。
好きってのも、ほんとは嘘だったのかな、、。