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僕だけの君だと思っていた【声優】

第1章 新しい扉



田中「ん〜本当は良くないんだけど、愚痴がてら聞いてくれる?
僕の会社さ、
タレントを抱えてるんだけど、
最近そのタレント目当てでマネージャーになりたがる
新入社員が増えててさ。
仕事なんだからそれじゃちょっと困っててね、
うちも今ありがたいことにタレントも増えているし
マネージャーの数が足りなくなって来ているのに
恋目的で応募してくる人が多くて困ってるんだよね。」

主「っえーーーーー!!
ていうか田中さん芸能事務所の社長さんだったんですかー!!!」

田中「ちょっとさくらちゃん!
声が大きいよ!!」

しーっと言いながら人差し指を口に当て
静かにしてくれと言った表情で田中さんが言ってきた。

主「あ、ごめんなさいわたしったら、、」

田中「うん、びっくりしたよ
いつもクールなさくらちゃんがそんな大きな声出すなんて」

主「ごめんなさいっ
でも、そんな凄い方だったなんで知らなくて、、」

田中「まぁ、言ってなかったしね」

主「へ〜、でも、そんな感じなんですね。
やっぱりファンの方ってそこまでしちゃう人も
いるんですね、、、」

田中「うん、ファンでいてくれることは嬉しいんだけどね。
やっぱりそばでタレントを支えるマネージャーってなると、
ちがうでしょ?
そんなんじゃタレントも落ち着いて仕事も出来ないし、
なによりマネージャーの方が仕事にならないと思うしね」

主「たしかにそうですよね。」

田中「ねぇ、さくらちゃんは、好きな芸能人とかいないの?」

主「ん〜テレビ見ててかっこいいなって思う人はいますけど、
ファンとかおっかけになったりはないかな〜。
あんまり最近テレビも見てないし、
そんなに詳しい方じゃないんですよね、すみません」

田中「ううん!謝らないでよ。
ねぇ、もしよかったらささくらちゃん、
うちで働いてみない?」

主「え、そんな簡単にわたしなんかを
雇っちゃっていいんですか??」

田中「別に簡単に言ってるわけじゃないよ。
僕は何年間か君の働いている姿を見てきているし、
仕事にとても真面目に取り組んでいるのを知っているよ。
それにさくらちゃん、前に一般職に戻りたいって
言ってなかったっけ?
ご両親を安心させるためにって」

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