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僕だけの君だと思っていた【声優】

第4章 神谷浩史さん。


<入野自由side>

神谷さん、きっと嘘ついたな。
ぼくは神谷さんに挨拶に行き、
さくらちゃんの話をした時にそう思った。
やっぱり新しいマネージャー、可愛いよなぁ。
でも、ぼくのマネージャーだもんねー。
神谷さんきっと、羨ましいって思っただろうなっふふっ

そんなことを考えながら
自分の楽屋に戻るとさくらちゃんが戻ってきていた。

主「あっ!お疲れ様ですっ。
挨拶終わって戻ってきてました。」

入野「うんっお疲れ様っ
、、、緊張した?」

そう言ってぼくはさくらちゃんの顔を覗き込んだ。
するとさくらちゃんは少しびっくりして
恥ずかしそうにしながら

主「あっ、緊張しましたけど、、
大丈夫でした!」

なにその反応。なんかいちいち可愛いんだけど。

入野「ねぇ、神谷さんと何話した?」

主「え、あ、神谷さんですか?
特には、、、挨拶して、名刺をお渡ししました。」

入野「え、名刺渡したの?」

主「あ、いけませんでしたか?」

入野「ううん、いけなくはないんだけど、
神谷さんってあんまり人の名刺受け取ったりしないからさ」

主「そうなんですか。。。」

ぼくは少しヤキモチに似た感情になった。
入野「あんまり他の声優さんに媚びたりしないようにね?」

主「えっ、、別に媚びたりなんかしてないですよ。。。」

さくらちゃんは少し泣きそうになりながら答えた。
なにその顔、、、煽られてる気がした。
ぼくはとてもSなのだ。
見た目はそんな感じしないと思うし、
声も他の声優さんと比べたら高いほうだから、
あんまりそうは思われないけど、、、
可愛い子の泣きそうな顔とか見たら、、ちょっとやばい、、

ぼくはさくらちゃんのあごをクイっと持ち上げ
自分の方を向かせ、
耳元で囁いた。

入野「ねぇ、そんな顔しといて、、、わざと?
誘ってるの?」

主「えっ、、あっ、、えっと、、」

入野「ふふっ、その困った顔、可愛いね。」

主「ちょっと、、からかわないでください、、、」

入野「、、、うそうそ!!これ、今度のアフレコの時のセリフ。
リアルだったらどんな感じかなー?と思って言ってみた!」

主「え、ちょっと、、、入野さん、、!!
もう!急にやめてくださいよ!
びっくりしたじゃないですか!」


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