第4章 神谷浩史さん。
入野「へへへっ、ごめんね、驚かせちゃって」
主「もうっ、入野さん、ただでさえ
いい声なんだから、耳元でそんなこと言わないでください!」
叱られてしまった。
さくらちゃん、ぼくのファンじゃないにしろ、
声には弱いんだ。
へぇ、いいこと聞いちゃった。
入野「ごめんってば〜っ
ねぇ、ぼくたまにこうやって台本を実際に
読んだりしてリアルを体感したいんだよね。
今度また付き合ってよ!」
主「う、、いいですけど、、マネージャーの仕事ですもんね」
さくらちゃん、さすが新人さん。
そんなこと普段しないのに、騙されちゃって。
入野「うんっそうだよ!ありがと。
じゃ、そろそろ時間だから、アフレコ行ってくるね!」
主「わたしもあとで伺いますねっ!
頑張ってきてくださいね!よろしくお願いしますっ!」
もう、またそんな可愛い顔しちゃって。
ぼくはこの子と会って、これからの仕事が
楽しくなりそうな気がしていた。