第2章 始まり
溢れ出す涙が止まることはない
夢だと思いたい
いつも一緒の3人を抱きしめて、リヴァイ兵長とも抱きしめあってそんな日々を願いたい
私は3人とリヴァイ兵長を巨人の手が届かない場所へ移動させて背を向ける
『…待っててね』
ガリッと思いっきり親指の付け根を齧った
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もう何体巨人を殺しただろうか?
それでも群がり続ける巨人達
一体の巨人が私の項を食べ、摘み上げた
『殺して…やる…!』
この世から一匹残らず!
そう誓ったのはいつだっけ?
の目は視線だけで射殺さんとせんばかりにギラギラした闘志が残っていたが…
指一本まともに動かせないでいた
そして目の前は真っ暗になった──…