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もう誰も失うことのないように

第2章 始まり


『あっああああああああぁぁぁ!』

泣き叫ぶ私を無視して他の兵士達を食っていく巨人
私はよろよろと立ち上がり転がる死体の元へ行く

『エレン…ミカサ…アルミン…』

3人の頭を優しく撫でる
そしてこの世界で唯一愛した人の名前を呼ぶ

『リヴァイ兵長…』

頭部だけになったリヴァイ兵長の頭を撫でる

『汚いですよ?お風呂入らなくていいんですか?エレンも…まだ掃除途中だし、ミカサも対人格闘帰ったら教えるって…アルミンもまだまだ知りたいことがあるんでしょう?』

返事はない
皆で語った外の世界の話
私は選択肢を間違えてしまったのだろうか…
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