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もう誰も失うことのないように

第3章 104期訓練兵


『アニ…今なんて言った?』

アニ「記憶があるんでしょう」

ここに来てその話か

『なんの事?』

アニ「隠さなくていいよ。私達もあるから」

『!』

嘘でしょ?アニが記憶ある?

『いつ思い出した!記憶があるなら何でシガンシナを襲った!?』

アニ「落ち着きなよ。最初に思い出したのはベルトルトだしね」

ベルトルト?

アニ「既視感ってやつだろうね…ベルトルトはシガンシナの開閉門を蹴り飛ばした後、ブツブツ何かを言っていたんだ」

『それで?』

アニ「私はベルトルトを救出する為に動いたんだけど…」

私は持っていたナイフをカチリと仕舞った
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