第2章 始まり
は1人で木に向かって何かをしていた
それは対人格闘の模擬練習
『ベルトルト、アニ、ライナー』
呼んだ3人の名
そしてキツく前を向いた
『(今は助けてあげられない…)』
【彼等】も守りたいものがあって、そしてそんな危うい存在の【彼等】も守らなくてはいけない
『はは…狂えないなぁ…』
夢なんか捨てて守る事に専念しようとは思う
けれど…
『捨てられない…』
海や氷の大地、炎の水、砂の雪原
グッと歯を噛み締めて再び対人格闘の練習を始め、今度は木をジャンプだけで登る
立体機動装置がない時でも役に立つと思う