第2章 day1 「有栖川 帝統」
ベッドに身体を沈ませ、荒い息を静めていると、帝統さんの手が伸びてきて胸元の締め付けが緩くなる。
背中のホックが外されたのだ。
「まだまだ時間あるんだからヘバってんじゃねえぞ?」
人差し指に引っ掛けるようにしてブラジャーを外すと、帝統さんは私の腹に舌を這わせながら下へと進む。
そのまま下着の上を這うと、舌は鼠径部に向かう。
鼠径部から腰骨まで上がると、そこに結ばれているリボンの端を咥えぐいと引く。
「意味ねぇ下着は脱いじまえ。」
はらりと解けた下着の中は薄い下生えが濡れてぺたりと肌に張り付いていた。
いつの間に脱いだのだろう。
裸になった帝統さんが私を抱えて風呂へと向かう。
「っ!」
「ンなビビんなって。落とさねえから。」
「だって…」
「落とされる心配よりこの後の心配しろよ。
まだまだ時間あるんだからさ。」
風呂でも奉仕してもらうから覚悟してろよ。
ニヤリと笑う帝統さんに、私は引きつった笑いを浮かべたのであった。