第2章 誕生祝い to Nino
今日はショーをメインにゆったりまわって過ごした。
昨日カズから食事も睡眠もちゃんととれていなかったって聞いたから、絶対体力が落ちてると思って。
それも俺のせいなんだけど…
考え出すと胸が痛くなって気持ちも沈みかけるけど。
辛かったのはカズだ。
間違えちゃいけない。
俺が暗くなるとカズが気にしてしまうから、意識して笑顔を保つ。
まぁ基本的には楽しくて幸せな時間だったから、何も考えなくても自然と笑顔になれていたけど。
ショーは抽選のものもあって。
俺は普段ここぞという時の引きが弱いからかなり心配してたんだけど、なんと全部当選!
そんなことあるのかと驚いたけど、きっとカズの誕生日だから神様がプレゼントしてくれたに違いない。
おかげでほぼ計画通りに動くことが出来た。
数は絞ったけれど、アトラクションも楽しんで。
移動距離は最短にして、休憩を多めに取って。
絶対にカズに無理をさせないように気をつけた。
カズはずっと楽しそうで。
繋いだ手はそのままに、さらに隙間なんてないくらいぴったり寄り添ってくれて。
“好きだよ”と伝える度に、“俺も”と可愛くはにかんでくれて。
可愛く甘えてくれるカズにますますメロメロになってしまう。
俺がカズを幸せにしてあげたいのに、結局俺の方がカズに幸せにしてもらってる気がする。