第2章 誕生祝い to Nino
夕飯にハンバーガーなんかをテイクアウトして。
翔と風間が決めてくれた場所に早々に陣取って、食べながらショーが始まるのを待った。
今日はずっと別行動だったから、お互いどんな風に過ごしたのかを話してたら、長いはずの待ち時間もあっという間だった。
翔たちのおかげでかなり良い位置でショーを見ることが出来て。
迫力あるショーに感動しつつ、目をキラキラさせて夢中になってる智も気になってしまって。
視線が行ったり来たりで忙しい。
ちなみに翔は、ショーには一切目もくれず、きゃーきゃー歓声を上げながらショーに釘付けになってるニノしか見ていなかった。
本当にブレないやつだな…
花火まで見終わったところで、いよいよサプライズかと思ったら。
「ねぇ、翔ちゃん。俺みんなでゲームしに行きたい♡」
翔が口を開く前にニノがそんなことを言い出した。
確かにさっきそんなこと言ってたな…
でもこのタイミングか…
どうするのかと思ったけど、翔は一瞬視線を泳がせたあと何やら風間と目配せをして。
すぐににっこり笑った。
「じゃあ、みんなで行こうか」
「うん♡」
どうやらニノの希望を優先するらしい。
そりゃそうか。
あまりないニノのおねだりを翔が聞かないわけがない。
もちろん俺たちだって反対する理由はないから、みんなで移動することにした。