第2章 誕生祝い to Nino
「お疲れー」
「遅くなってごめん!」
少し遅れてバタバタと雅紀たちも合流すると
「あ、風間!ちょっと相談したいことがあるんだけどさ…」
翔が風間をつかまえて、ショーを見る位置なんかを話し始めた。
チラチラとニノを見ながら段々声が小さくなっていってるから、もしかしたらサプライズのことも話してるのかもしれない。
そんなあからさまな態度取ってたらニノに気付かれるぞ。
まぁ、もうある程度は話してるんだろうけど。
こうやってコソコソしてるってことは、まだ隠しておきたいことがあるんじゃねーの?
翔があんまり何度もニノを見るから、ニノがその視線に気付くんじゃないかと、何故か関係ない俺がハラハラしてしまう。
「あれ?今年はぬいぐるみはないの?あ、もしかして2人ともゲーム失敗しちゃった?」
でも、雅紀がニヤニヤしながらそんなことを言い出したおかげで、ニノの気が逸れた。
ナイス!と思ったけど、雅紀は特に考えてやってるわけじゃないんだろうな。
それにしても、やっぱりみんな同じことが気になるんだなーと妙に感心しつつ。
なんで敢えてケンカを売るような言い方をするんだと呆れていたら
「は?!違うし!去年楽しかったから、今年はみんなでやりたくてガマンしたんだもん!」
案の定ニノがプンプン怒り出した。