第2章 誕生祝い to Nino
ちょっと強引過ぎたかなって反省してたけど、風ぽんも楽しそうにニコニコしてくれてるからホッとする。
今年は去年と違ってカップル2組+俺っていう…誰がどう考えても俺お邪魔虫だろっていう状況だったから。
あ!もちろん、あの4人は俺のこと邪魔だなんて微塵も思ってないよ!
それはちゃんと分かってる!
それでもさ、俺の気持ち的にはどうしたって気になるじゃん。
ラブラブカップルたちの邪魔したくないし、でも俺が1人になったら絶対気を遣わせちゃうだろうし。
だからって、最初から俺は行かないって言ったら、みんなも行くのやめるとか言い出しそうだし。
だから風ぽんが来てくれて助かったんだ。
邪魔なのは風ぽんじゃなくて、むしろ俺だったんだよ。
風ぽんのおかげで、別行動を提案してもすんなり受け入れられて。
カップルたちとお互い変な気を遣ったり遣われたりしないで良くて。
しかも風ぽんと遊べて俺は単純にすげー楽しいし。
マジで良いことしかない!
風ぽんは俺の救世主だよ!
…って、なんか自分勝手なこと言ってるな、俺。
でも最初は何にも考えずに誘っちゃったけど。
誕生日だって分かったからには、風ぽんのことも祝いたいって思ったんだ。
だから、風ぽんも楽しそうだと嬉しい。