• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第2章 誕生祝い to Nino


-Nside-


昨日、翔ちゃんに不安を全部取り除いてもらえたからか、久しぶりにしっかりぐっすり眠ることができたみたいで。

今朝は早起きだったのにすっきりと目が覚めた。

カーテンを開けてみたら、去年と違ってすごく良い天気。

青空は神さまからのプレゼントかも♡なんて。

本気でそんなことを考えてる自分に笑ってしまう。

まだ家で、起きたばっかりで。
何にも始まってないのに、もうすでに嬉しくて楽しくて。

我ながらすごく浮かれてる。
でも仕方ない。

もともと楽しみにしてた日だけど、昨日まではもしかしたら行けないんじゃないかと思ってたから。

不安も心配も全部なくなった状態で、今日を純粋に楽しめることが嬉しいんだ。


今日も姉ちゃんに全身をコーディネートしてもらって。

楽しんでおいでと送り出されて、ウキウキと玄関のドアを開けたら。


そこに王子さまがいた。


「おはよう、カズ。今日も可愛いね」

キラッキラの笑顔が眩しくて、何も考えられずにぽーっと見惚れかけたけど。

すぐにハッと我に返る。

「………え?翔ちゃん?なんで?」

なんで翔ちゃんがここにいるの?
翔ちゃんとの待ち合わせは電車の中じゃなかった?

え?俺、勘違いしてた?!
翔ちゃん迎えに来てくれるなんて言ってたっけ?!

翔ちゃんが当たり前みたいにそこにいるから、プチパニックになりかけてたら

「ごめんね、カズと少しでも長く一緒にいたくて迎えに来ちゃったんだ」

わたわたと動揺する俺に、翔ちゃんが申し訳なさそうな顔をした。

/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp