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キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第2章 誕生祝い to Nino



なんて、ちょっとほっこりしてたのに。

「風ぽんとニノが乗れないのにたくさん乗っちゃうもんね!」
「そんなの全然羨ましくないもんねーだ!」
「またまた強がっちゃって」
「はぁ!?何言ってんの?ばかなの?」
「お前すぐばかって言うなよな!」

気付けば、何故かニノと雅紀が口ゲンカをしていて。

なんでだ?
いや、いつものことだから理由なんてないのか。

「風間も無理に付き合うことないからね!」
「いや、俺も絶叫系好きだから…」

いきなりニノが風間に話を振るけど、風間は困ったように笑うだけ。

「風ぽん!ニノの言うことなんか聞かなくていいよ!」
「なんかってなんだよ!」
「2人で楽しもうねー!」

でも雅紀が、ニノを無視して風間の肩をぐいっと抱いた瞬間、ボンっとその顔が赤くなった。

そんな風間を、怒ってたはずのニノが表情を和らげて優しい目で見てる。

ああ、ニノも気付いてたのか…

まぁ、そうだよな。

ニノは周りのことよく見てるやつだから、自分のこと以外には鋭いんだ。

それに、そっけない態度ばっかり取ってるけど、誰よりも雅紀の幸せを望んでるのはきっとニノで。

その雅紀に関することだから。
そりゃ気付いてて当然か。

残念なことに、当の雅紀は全く気付いてないんだけどな…

今も角度的に雅紀からは風間の赤い顔は見えていなさそうだし。

雅紀もかなり鈍いからなぁ…
なかなか前途多難そうだ。

それでも風間が幸せそうにはにかんでるから。

きっと俺もニノと同じような顔になってるんだろうなと思う。

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