第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
俺の決意が伝わったかは不明だけど、2人はすぐに俺を睨むのをやめると、今度は風ぽんの手を取って
「じゃあ、めいっぱい楽しんできてね♡」
「うん、ニノと大ちゃんもね」
「今日は人目を気にせずラブラブしちゃって♡」
「もう…///」
なんてキャッキャしだした。
元々可愛いのに女装して更に可愛さが増してる3人が戯れてる様子はいつまででも見ていられるくらい可愛い。
気付けば、翔くんも潤も3人のやり取りを見つめてて。
視線を感じたのか、ニノがパッと振り向いた。
「翔ちゃん♡話は終わった?」
「うん!お待たせ、カズ」
翔くんが答えると、ニノは嬉しそうに駆け寄ってきて翔くんの腕にぎゅっと掴まった。
そういえば、いつ話し合いが終わったんだろ?
途中からあっちの会話が気になっちゃって、ちゃんと聞いてなかったや…
まぁ、スマホがあるからどうとでもなるか。
「待たせてごめんね?」
「ううん、全然大丈夫♡」
腕を組んで早速イチャイチャしだすニノたち。
その隣では、潤がさりげなく智の手を捕まえて恋人繋ぎにしてる。
いつも通りっちゃいつも通りの光景だけど、今日はニノも智も女装してるから普通のカップルにしか見えなくて。
変に視線を集めることもない。
それを見て思い出した。
花火大会で “いいなぁ” って思ったこと。