第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
可愛い可愛い風ぽんをずっと見ていたかったし、いつまででも見ていられると思ったけど。
「相葉ちゃん…」
恥ずかしさが限界を超えたのか風ぽんの目が潤みだした。
まだまだ可愛い風ぽんを眺めていたかったけど、これ以上は可哀想か。
涙目の風ぽんも可愛いけど、好きな子を泣かせて喜ぶ趣味はないし。
もう着替えに帰るとか言わないだろうから、それなら今日はこの後もいくらでも可愛い風ぽんを見れるもんね。
「ごめんね。可愛い風ぽんを堪能してたの」
「もう…///」
風ぽんの隣に戻って素直に謝ると、風ぽんは怒ったふりをして頬を膨らませる。
でもそんな顔しても可愛いだけだよ。
ただの照れ隠しで、風ぽんが本気で怒ってる訳じゃないって知ってるもんね。
あー、可愛い♡
あー、幸せ♡
「くふふふふ」
「きもっ!!」
幸せすぎて自然と込み上げてくる笑いを止められずにいたら、ニノにドン引きされた。
「それにデレデレしすぎてひっどい顔!」
「なっ…お前人の幸せ溢れる顔見てなんてこと言うんだ!」
そりゃデレデレしちゃってる自覚はあるけど。
そんな気持ち悪いものを見るような顔するこたないだろ!
「ほんとのことでしょ!」
「それを言うなら翔くんだって相当だからな!」
いつも通りの売り言葉に買い言葉。
ニノとはすぐこうなっちゃう。
でもマジで、ニノに見惚れる翔くんは俺の比じゃないくらいひどい顔してるぞ?
今日に限らず。
割と日常的に。
でも事実を伝えただけなのに、ニノは一気に不機嫌になった。
「はぁぁ!?翔ちゃんがそんな気持ち悪い顔する訳ないでしょ!!雅紀と一緒にしないで!!」
いやいやいや、ニノはどこ見てんだ?
今現在もニノの斜め後ろでニノに見惚れてデレデレしてんじゃん!!