第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
……いや!!今からでも遅くない!!
後悔してるより今までの分を取り返す努力をしよう!!
「俺、ちゃんと見るから!」
「……え?は?」
戸惑う風ぽんを俺に向かって真っ直ぐ立たせて、風ぽんから2~3歩距離を取る。
「え?何?何?」
「はい!可愛い風ぽんを見せて!」
「えぇっ!?改まってそんな見られるとめちゃくちゃ恥ずかしいんだけどっ…///」
風ぽんが何やら文句を言ってるけど、真っ赤になって恥ずかしそうにモジモジしてる姿も可愛い。
ふわふわしたロングヘア、白いコート、膝丈のスカート。
どれも風ぽんによく似合ってる。
あ、足元はスニーカーだ。
遊園地だから、可愛さより歩きやすさを優先したのかな。
お化粧していつもより長いまつ毛に、ピンクのほっぺにピンクの唇。
ちゃんと風ぽんなんだけど、どう見ても女の子にしか見えない。
本当にすごい!魔法みたい!
今日もニノの姉ちゃんが色々してくれたのかな。
今度会ったらお礼言わなきゃ。
「あ、相葉ちゃん…もういいでしょ…///」
頭のてっぺんからつま先までじっくり眺める俺に、風ぽんが真っ赤な顔で訴えてくる。
あー!!本当にめちゃくちゃ可愛い!!
何より俺のためにってここまでしてくれたその気持ちがめちゃくちゃ嬉しい!!