第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
「風ぽん、俺が馬鹿なせいで傷付けて本当にごめんね…」
心から反省して、改めて風ぽんに頭を下げる。
でも弁解もさせてほしい。
「風ぽんが可愛すぎてどこを見ていいか分からなかっただけなんだ…だって今日の風ぽん本当にめちゃくちゃ可愛いんだもん…」
誤解をちゃんと解きたくて、さっき叫んでしまったことをもう一度口にする。
風ぽん何を言われたのか分からないって顔してたからね。
こんなこと何度も言うのは恥ずかしいけど、これで風ぽんの誤解が解けるなら何度だって言うよ。
「本当にニノより、智より、誰よりも風ぽんが可愛いよ」
風ぽんは黙ったままだけど、その頬がみるみる赤く染まっていく。
良かった!
今度はちゃんと伝わってるみたいだ!
「心の中ではたくさん可愛いって言ってたんだよ?まさか声に出てないなんて思ってなくて…」
「天然にも程があるだろ!」
「うぅっ…」
俺の情けない告白に、すかさずニノが突っ込んでくる。
悔しいけど今回はその通り過ぎて言い返せない。
「ふふっ」
そんな俺たちのやり取りを見て、風ぽんが小さく笑った。
その笑顔が花が咲いたみたいに可憐で。
あまりの可愛さに萌え転げそうだ。
「風ぽんが可愛すぎて直視出来なかったんだけど、こんな可愛い風ぽん見ない方がもったいないよね…」
こんな可愛い風ぽんを今まで見ずにいたなんて自分が信じられない。
本当にもったいないことをした…