第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
「ニノ、大ちゃんも…たくさん協力してくれたのにごめんね…」
「風間…」
風ぽんはニノたちにも頭を下げる。
そんな風ぽんにニノの方が泣きそうになってる。
「俺のために怒ってくれてありがと」
風ぽんはニノににこっと笑い掛けると、突然くるりと俺に背を向けた。
「俺着替えてくるから、みんなは先に遊んでて!」
「えっ!?待って待って!!」
そのまま駅に向かって走り出すから、大慌てでその手を捕まえる。
「ごめんね、相葉ちゃん!急いで戻ってくるから!」
「いや、待って!!本当に待って!!」
でも風ぽんはやんわりと俺の手を解いて、なおも走ろうとする。
ヤバい!
本気で着替えに帰ろうとしてる!
風ぽんは誤解してるんだ…
こんなに可愛いのに…
って、誤解させたのは俺だよ!
とにかく一刻も早く誤解を解かなきゃと思って。
「可愛いから!!」
「え…?」
必死に叫んだら、風ぽんの動きが止まった。
「ニノより智より誰よりも風ぽんが一番可愛いから!!だから着替えないで!!お願い!!」
風ぽんはポカーンとして何を言われたのか分かってなさそうだけど、とりあえず足を止めることが出来てホッとする。
「言うのが遅いんだよ、あいばか!」
「まぁまぁ…」
「いや、カズのが可愛いだろ」
「雅紀には風間が一番可愛いんだよ。自分の恋人が一番なのは当たり前だろ」
「潤くんは智が一番可愛いって思ってるんだもんねー♡」
「ちょっとニノ…///」
何やら後ろで4人がわちゃわちゃ言ってるけど無視無視!
今は風ぽんに集中だ!