第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
俺たちの目の前までやって来ると、智とニノがアイコンタクトを取ってにやりと笑った。
悪い顔してんなぁ…
ありゃ絶対何か企んでるぞ…と思ったら案の定。
智とニノは、驚いて呆然としてる雅紀に向かって風間の背中をドンっと押した。
「えっ!?わっ…」
「風ぽんっ…」
それは風間にとっても予想外のことだったようで、盛大につんのめったのを慌てて雅紀が受け止める。
ぎゅっと抱き締められて、途端に耳まで真っ赤になる風間。
「あぶなっ…風ぽん大丈夫?」
心配そうに風間の顔を覗き込んだ雅紀も、風間と目が合うなり真っ赤になって視線を泳がせた。
うんうん、分かるぞ雅紀。
可愛く変身した恋人に動揺する気持ち。
嬉しいけど、可愛すぎてどこ見ていいか分からなくなるんだよな。
「だ、大丈夫…ありがと、相葉ちゃん…///」
「う、うん…///」
照れてもじもじし合う2人は見てるだけで甘酸っぱい。
この状況を作り出した智とニノは嬉しそうにニマニマしてる。
「「雅紀、誕生日おめでとう♡」」
「あ、ありがとう…」
そのままの顔でお祝いの言葉を贈ると、2人はやっとこちらを向いた。
「翔ちゃーん♡」
「カズっ♡」
まっすぐに翔の腕の中に飛び込んでいくニノを、翔が嬉しそうに抱きとめる。
「翔ちゃん、今日は一緒に来れなくてごめんね?」
「カズが居なくて寂しかったよ…」
「ごめんね…でも俺もさみしかった…」
離れてた時間を取り戻すようにぎゅうっと抱き合う2人。
……いや、全然大した時間じゃないだろ。
まぁ、突っ込むだけ無駄だから放っておこう。