第18章 誕生祝い to Masaki * 3rd
「つまり、風間も雅紀の誕生日に女装してデートしたいってことでいいの?」
「………うん///」
風間の望みを要約してみたら、風間は真っ赤になって頷いた。
もうさ、風間ったら本当に健気じゃない?
雅紀が一言いいなぁって呟いただけで、それを叶えてあげたいって思うんだよ?
いじらし過ぎるでしょ!
本当に雅紀のことが大好きなんだな。
めちゃくちゃ可愛いな。
そんなの協力してあげたいに決まってる!
「俺なんかじゃ2人みたいに可愛くならないって分かってるけど…」
「いやいや、あれ化粧や服の力だからね?」
風間は自信なさげに自分を卑下するけど、俺の女装だって本当はクラスのみんなが引いちゃうくらいひどいんだよ。
本気で可愛いって言ってくれるのは翔ちゃんと智くらいでさ。
それでも姉ちゃんの力を借りれば、俺でもちゃんと女の子に見えたっぽいし。
智なんて超絶美少女になってたもん。
風間も可愛いから、きっと美少女に変身するはず。
「すぐ姉ちゃんに頼んでみるよ」
「ありがとう」
俺が請負うと、風間は安心したように笑顔を見せた。
「美少女になって雅紀をびっくりさせちゃおう!サプライズ成功させようね!」
「うん…///」
雅紀めちゃくちゃ驚いて、めちゃくちゃ喜ぶだろうなぁ。
簡単に想像がついて、ちょっと笑ってしまった。