• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第15章 誕生祝い to Jun * 3rd



姉ちゃんに俺たちも確認するように言われて、ニノを引っ張って全身が映る鏡の前に移動して。

「おお!すげぇ!確かに双子!」

見るなり感嘆の声をあげてしまった。

鏡の中に居たのは浴衣姿の女の子2人組…に見える俺とニノ。

文化祭の時以上にガッツリばっちりメイクされた顔は、自分であって自分ではないみたいで何か不思議な感じがする。

ニノは言わずもがな。
どっからどう見ても美少女だ。

俺たち、顔は似てないんだけどね。

背格好がほぼ一緒で、同じ髪型に同じメイクでお揃いの浴衣まで着てるから。

姉ちゃんの言う通り、こうやって並んでると本当に双子みたいに見える。

いやぁ、すげぇ!

「バッグはこれね」

姉ちゃんに巾着を渡されたから、自分のバッグから財布とかスマホとか必要なものを移し替えて。

玄関にはしっかり下駄まで用意されてて。

もう準備万端!

あとは出発するだけ…ってところで、またニノがごねだした。

「…本当にこの格好で外に出るの?」
「逆にここまで準備してもらったのに出ない気なの?」
「…………」

真顔で聞き返してみたら、ニノはぐっと黙り込んだ。

ここまできたら、そんなこと出来ないってニノだって分かってるんだよね。

/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp