第14章 修学旅行
-Nside-
修学旅行最終日。
セットしてたスマホのアラームが鳴る前に自然と目が覚めた。
時間を確認して、昨日より早く起きれたことに嬉しくなる。
昨日はシュノーケリングして水族館行って夜にレクリエーションまであったもんだから、初日以上に疲れ果てていて。
消灯時間よりかなり早くに力尽きて寝ちゃったんだよね。
本当は消灯時間までは翔ちゃんと一緒に居たかったのに!
翔ちゃんと波の音を聴きながら沖縄の星空を眺める…みたいな素敵時間を過ごしたかったのに!
残念すぎる…
自分の体力のなさが恨めしい…
でもいいんだ!
その分早く起きれたんだもん!
昨日出来なかったことを実行するチャンスだもんね!
でも、まずはスヤスヤ寝てる智を起こすことから始めなきゃ。
「おはよー!智!起ーきーてー!」
「んん…ニノ?もう起きる時間なの?」
智は潤くんと違って、声を掛けて肩をぽんぽんて叩いたらすぐ起きてくれた。
まだ眠そうに半分目を閉じてる智にはちょっと申し訳ないけど、昨日俺より早く寝てたもん。
睡眠時間は十分足りてるはず。
「まだだけど、翔ちゃん起こしに行きたいの。一緒に行こ♡」
昨日は智だけずるいと思ってたんだよね。
今日はせっかく早起き出来たんだもん。
俺だって翔ちゃんを起こしたい!!