• テキストサイズ

キミのとなりで ずっと【気象系BL】

第14章 修学旅行



「ごめんね、俺もゆっくり寝てれば良かったね」
「翔ちゃん…」

…っていうか!

カズに起こしてもらえるなんて、そんな夢みたいなチャンスを俺は無駄にしてしまったのか…

なんて勿体ない!!

こうなったら明日はカズが来るまで布団から出るのはやめよう!

…なんて、こっそり考えていたんだけど。

「翔くんまで寝坊したら色々収拾つかなくなりそうだから、今回の旅行中はやめてね」

風間には人の思考を読む超能力でもあるんだろうか?

ものすごく冷静に釘を刺されてしまった。

「………はい」

仕方ない。
みんなに迷惑掛けたいわけじゃないし。

これもいつの日かの楽しみに取っておくことにしよう。

「いいなぁ、智…」
「はぁ…」

カズに羨ましがられた智くんは、まだ寝てる潤を見てため息を吐いた。

本当に面倒くさそうだ。

でもこれ以上何か言ってもカズには通じないと思ったのか、諦めたように潤の寝てるベッドの横に立った。

「潤、起きて」

声を掛けながら肩を叩くけど、潤は無反応だ。

うん…まぁ、こんなんで起きるならとっくに起きてるよな。

何度繰り返しても潤が起きる気配はなく、普段は温厚な智くんだけど、さすがにちょっとイライラしてきたようだ。

「起きろって!」

口調がキツくなってるし、容赦なく体を揺さぶってる。

「んん…」

そこまでされて、やっと潤の目がぼんやりと開いた。

/ 664ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp