第13章 誕生祝い to Nino * 3rd
-Mside-
「はい、カズ。ここに座って?」
「だめだよ!重いもん!」
「カズは羽みたいに軽いから大丈夫!」
「そんなわけな…あっ!もう!」
揉めてる…と見せかけて、イチャついてるのは安定のバカップル。
今日はニノの誕生日だから朝から通常の何倍もイチャコラしてて。
普段だって相当ラブラブなのに、それ以上とか…
もう近くにいると息苦しいくらい空気が甘ったるい。
ちなみに今は何を言い合ってたのかというと、翔がニノを自分の膝に座らせたいとか言い出して。
真っ当な反応として、ニノは断ったんだけど。
結局、翔が力ずくでニノを抱え上げた…と。
「もう!翔ちゃん!」
ニノは降りようとジタバタ暴れるけど、翔はビクともしない。
「だって今日はカズの誕生日だよ?」
「そうだけど…」
「今日は1日中くっついてるんでしょ?」
「ちがうもん!手を繋ぎたいって言ったんだもん!」
イヤイヤ言って暴れるニノ VS 手を離す気配はないものの悲しそうな顔になってきた翔
どっちが先に折れるかと思ったけど。
結果はニノの負け。
「抱っこは嫌?」
「………いやじゃない///」
泣きそうな翔にそう聞かれると、ニノはピタリと暴れるのをやめて首を横に振って。
突然ギュッと翔に抱きついた。
「翔ちゃん♡」
「カズ♡」
途端にデレる翔。
相変わらず展開が謎だけど、好きにしてくれ。
あー…
うっかりまともに見ちゃってたから疲れたわ…