第8章 誕生祝い to Sho
じゃあ当日は何しようかって翔ちゃんと相談して。
翔ちゃんが今年も俺のお弁当が食べたいって言ってくれたから、激寒なのは覚悟の上でピクニックしよっかって話してたんだけど。
その日、うちの親が2人とも仕事でいないことが分かって。
姉ちゃんに相談したら、姉ちゃんも出掛けてくれることになった。
申し訳ないけど、とってもありがたい!
ありがとう姉ちゃん!
それで翔ちゃんにうちに来てもらうことにしたんだ。
「ご飯作ってあげるの?」
智なのに察しがいいな……って誰でも分かるか。
作るよ、作るに決まってる。
そのために招待するんだもん。
お弁当だとどうしても時間が経ってご飯もおかずも冷たくなっちゃうけど。
うちならあったかい作りたてを食べてもらえる。
それに、ご飯だけじゃなくて…
「…ケーキも焼く///」
学校やピクニックには持って行きにくいデコレーションケーキも作るんだ。
もちろんケーキ作りなんて初めて。
手作りケーキなんてやり過ぎな気がしなくもないけど。
翔ちゃんは喜んでくれるかなって思って…
「ケーキも?すごいね!翔くん絶対喜ぶね!」
「うん…喜んでほしい…///」
そのために密かに練習もしてるんだ。
だいぶ上手に作れるようになってきたから、料理は問題ないと思う。
あとはプレゼントの指輪!
翔ちゃんのために頑張って完成させなくちゃ!